結婚式は「ハレの日」と呼ばれる、特別な日。しかし、今日お伝えしたいのは「ケの日」のお話です。
ウエディングプランナーである私が、なぜ“ケの日(=日常)”について話したいのか?それは、結婚式=日常の延長にある特別な時間だから。
結婚式をふたりらしく紡ぐために、そして未来のおふたりが幸せであり続けるように。ふたりの何気ない“いつも”もたいせつに抱きしめてほしいのです。
優しく穏やかな気持ちを綴るはずが、思いのほか熱がこもって暑苦しくなってしまったのですが…(笑)みなさまの心に、想いを届けられたら嬉しいです。
エンゲージメントフォトは、婚約中のふたりが撮影する写真。結婚式の前撮りでも、フォトウエディングでもない。“いつものふたり”をのこす写真です。
日本では婚約していることを、公けに証明する手段が実はありません。だけど、思い出をカタチにのこすことはできる。カップルだったふたりが“ふうふ”に向けて歩み出す時期は、ドキドキ・ワクワクが詰まった貴重な日々です。
カップルでも、ふうふでもない。一生のうちでほんのわずかな“婚約期間”のふたりの姿を写真にのこすって、すごく素敵なことだと思いませんか。
ふたりが好きな季節に撮るのも良いですが、個人的にはライフイベントと重ねるのもおすすめ。
実家に挨拶をしに行く・引っ越し・婚姻届を出す・結婚指輪を受け取る…など、婚約期間中はたくさんの“ちいさな節目”があります。
この時期はやることが多く、気づけばあっという間に過ぎてしまいます。「あれ?婚約期間ってもっと楽しめるものじゃなかった?」と、後になって寂しくなることも。(実はこれ、柳田の体験談です笑)
「こんなことあったよね」と、後でふふっと笑顔になれる思い出をつくると、婚約期間もより幸せな記憶としてのこるのではないでしょうか。
「入籍したとき、実感はないんだけど幸せでふわふわしてたんだよね。」「初めて指輪を付けた時は、幸せで左手をずっと眺めてたな〜。」「ふたりで実家に帰るって言うと、お母さん張り切っていっぱいご飯作ってくれたよね」と。
そしてなんといっても、エンゲージメントフォトはみなさんが思っているよりもずっとお手軽です!
場所と時間さえ決まれば、準備するものはないというこの手軽さ…!
“いつものふたり”がそこにいてくれれば、それでOKなのがエンゲージメントフォト。なんだか、慌ただしくてもできる気がしてきませんか?
ドレスや和装を着て写真を残すのも、もちろん素敵。
だけどその時は、普段のふたりよりも、ちょっとだけ“よそ行きの顔”になるものだと思うのです。
緊張だってするし、せっかく素敵なドレスやスーツを着ているのだからきれいに撮ってもらいたい。特別だからこそ、120%いつも通りのふたりの雰囲気で写真を撮ってもらうって、実は難しかったりしますよね。
ではエンゲージメントフォトは…?
お気に入りのお洋服や、お揃いの靴など、いつものお気に入りに囲まれて行う撮影は、肩の力が抜けてリラックスして過ごせます。
せっかく日常をのこしてもらうのだから、お互いが「一緒に生きていく」と決めたありのままの姿で、できるだけ自然に。
撮影場所はご自宅や近所の散歩道、出会った場所やお気に入りの公園・商店街なんかもおすすめ。たとえば、引越し直後の新居で段ボールの山から顔をだすふたりを想像したら、可愛すぎませんか…!?新しい暮らしにワクワクしている気持ちもそのまま真空パックになりそうですよね。
ふたりが歩んできた“これまで”を振り返ったり、これから生きる家や街の“いま”を残したり。かっこつけなくて良いエンゲージメントフォトだからこそできることって、実はたくさんあるのです。
スマホで簡単に、それなりに素敵な写真が撮れるようになった現代。思い出の写真がたくさんフォルダに入っているという方も多いですよね。
だけど、自分では撮れない写真もあるということを、ウエディングの現場で働く私たちはよく知っています。
ふとした時に見つめる優しいまなざし。顔を見合わせて爆笑しているところ。できあがった写真を見たときに、「そうそう、この笑い方が好きなんだよね!」「私こんなに嬉しそうな顔で喋ってるんだ!」と、今まで以上にお互いへの愛おしさが増していくのです。
ちなみに、結婚式の招待状やプロフィールムービー・会場に飾ったりと、撮影データを活用するのもおすすめ!(プロのカメラマンに撮影してもらった写真は、置くだけで絵になるんです!)
と綴っていたら、エンゲージメントフォトプランナーになりたくなってきました…!!!笑
Coco style WEDDINGでお願いしているフォトグラファーさんは全国各地にいます。「道外でエンゲージメントフォトを撮りたい!」というご希望も承れますので、興味あるかも?というカップルさんはお気軽にご連絡ください^^
今しか撮れない日常をのこすという婚約期間の楽しみ方を、少しでも多くのカップルさんに届けられますように。二度とない一瞬一瞬を、どうか味わって過ごしてくださいね!