結婚式は、想像よりもさらに素晴らしいものでした。
仕事柄、結婚式のことはよく知っているつもりですが、自分の結婚式となるとぜんぜん勝手が違いました。
それでマリッジブルーにもなりましたし、
準備にはプレッシャーや仕事との両立の難しさが伴いましたし、大変でした。
でも、それも含めて、結婚式は楽しかった!
ゲストのみなさん、発起人のみんな、
「しあわせをつくるプロ(※次コーナー「おしえて、さやかさん!」参照)」のみなさんのおかげで、
私は花嫁になれました。ほんとうに幸せ。
さっちゃん、まるで花嫁…。
いやいや、レモンちゃん、荒井さんは正真正銘の花嫁だから!
私たちが、約束どおり、花嫁さんにしたんだから!
あ、発起人チームMNJの経森知香子です。荒井さんが会場プランナーだったころ、
私はウェディング雑誌の広告プランナーをしていて、仕事をとおして知り合いました。
プライベートでも仲良くなって、恋愛話もよくしましたね。新郎の話も聞いていましたよ〜。
今回も、主に花嫁の相談役でした。
結婚式は一般的にウェディング関係のプロがつくりますが、今回の場合は、
新郎新婦がそろって「しあわせをつくるプロ」。こだわりとできあがりのクオリティは、すごかった!
さっちゃんもやっちゃんも、凝り性だもんね。ツネツネモリモリも、苦労したんじゃなーい?ケケケ…
苦労以上に、幸せを感じたよ!プロたちの仕事は、学ぶことも多いしね。
新郎の品田さんはサウンドエンジニア、つまり音響の仕事をしています。
ふだん彼といっしょに仕事をしている仲間たちが、会場の音と光をすべて担当。
それはもう、心地よい空間ができあがりました。サービススタッフは、新婦の元同僚たち。
荒井さんの想いを受け止めて、全力で結婚式をサポートしてくれました。
プロの仕事といえば…会場の花の生け込みを見た荒井さんが、
「イメージと全然ちがう…」と、ぽつりとつぶやいたんです。本番前日の夜遅くのできごと。
すぐに発起人の佐々木さんがフローリストに荒井さんの希望のイメージを伝えて、
フローリストが翌日にはイメージどおりに修正していました。荒井さんはとても喜んで。
プロの責任感と技術の高さが、新婦をさらにハッピーにしたと思います。
結婚式には、たくさんの裏方がいます。
ウェディングプランナーもそうだし、会場でサービスを提供するスタッフや司会者もそう。
衣裳担当のスタイリスト、ブーケや装花を担当するフローリスト、ヘアメイク担当、
音響や照明のプロフェッショナル、料理人、ペーパーアイテムをつくるデザイナーなどなど、
ほんとうに多くの人たちが関わっています。
新郎新婦やゲストと直接顔を合わせることがなくても、
たくさんのプロたちが結婚式を支えているんですね。
花嫁の立場からプロの力を目の当たりにして、あらためて裏方の大切さとすごさを感じました。
プランナーとしては、気が引き締まりましたね。
佐々木さんが、私たちの結婚式のことを「新郎新婦とつながりのある各方面のプロが、
得意分野の技術とお祝いの気持ちとでつくりあげた結婚式」と表現してくれましたが、まさにそう。
私たち夫婦が仕事で出会った人たちが惜しみなく協力してくれて、あの結婚式はできあがったんです。
今回とてもうれしいサプライズがあって…。
22歳の新米プランナーだった私には、大切な約束をした人がいました。
ロンドンタクシーのドライバーだった小池さん。
「私が結婚するときは絶対に乗せてね」。
残念ながら、私の結婚が決まったときには定年退職されていて、約束は果たされそうもなかった。
でも、仕事仲間の方々が探してくれて、
小池さんは結婚式の日に、約束どおり私を迎えにきてくれたんです。うれしかったなあ。
自分が結婚式をして、「花嫁のこころ」が、ほんとうに理解できたと思います。
私が「しあわせのプロ」に幸せにしてもらった分は、ウェディングプランナーとして、
さらに多くの人たちをハッピーにすることで恩返ししていきます。
品田 康貴さん&荒井 さやかさん | |
宮の森フランセス教会 | |
2014年1月18日 | |
『COCO RECO 〜 ここれこーど 〜』 | |
「ふたりのこころ、ふたりとゲストのこころを新たに結ぶ」 をテーマに本質を追求することで、 ゲストや関係者“個々”の“こころ”にずっと“記録される”結婚式。 |
「結婚式とはいえ、ふだん裏方の仕事をしている私たちが前に出るのは私たちらしくないし、自分のこととなると“理想の結婚式”さえわからない。それで、3人の友人に“発起人”をお願いしました。彼女たちとは、ウェディングの仕事をとおして知り合い、プライベートでも仲良し。まさかのマリッジブルーも、気ごころの知れた発起人たちのおかげで、乗り越えられました。私の場合は、発起人スタイルが正解でしたね」 |
「ウェディングプランナーとして、テーマ婚を推奨していますが、私の結婚式も徹底的にテーマにこだわりました。“COCO RECO”という、私の屋号とだんなさんの趣味を合わせたテーマがあったからこそ、ぶれずに準備を進められたし、だんなさんをちゃんと巻き込めました。準備をとおして、さらに彼の素晴らしさが感じられて、よかったです。大変だったけど、準備はとにかく楽しかった!みなさんにも経験してほしいです」 |
「ふだんの仕事のなかで、結婚式をつくる裏方の人たちの仕事ぶりに敬意と感謝はあったんです。花嫁になって、プロのすごさをあらためて知りました。それぞれの力と、それが合わさって生まれる力によって、結婚式はできあがります。花嫁としてプロの仕事を間近で見れたことは、プランナーとしての財産になったと思います。これからも、プロフェッショナルの力を最大限に活かす“ケッコンシキの脚本”を書きますよ!」 |
康貴さん&さやかさんより